わたし アドベントカレンダー 10日目

わたし アドベントカレンダーは、わたしがわたしのことをより良く理解するためのカレンダーです。この記事は12月10日に書かれ、12月15日に公開されました。6~9日目はサボってしまいました。


何のきっかけもなく思いついたという認識でも、あとから振り返ってみれば明確に最近のインプットに影響されていることってあるよね。

たとえばこのツイートはエーアイが論文を発表することについて扱っている。なぜそのようなトピックに至ったかといえばこれはその3日くらい前に読んだテッド・チャンの「人類科学の進化」が明確に影響している。けれど、このツイートを書いて投稿した時点ではその小説のことなんて全然意識してなかったんだよね。

こういう風に、情報の入力は無意識のうちに考えること話すことに影響する。何がどう影響するかを完璧に分析することはできない。逆に、与える影響をコントロールするのも難しい。

たとえば自己啓発本は考え方や行動に影響を与えるために読まれる。ときどき特に重要な部分のメモを取っておいて強く影響させようとする。けれど、それで実際に自分が変わるかといえば、なかなかうまくはいかないよね。

逆に、何かを影響させないのも難しい。子供を有害なコンテンツ(とは?)に近付けさせないのはこれだよね。大人は… たとえば僕は何かを避けている? あまり意識していないだけで、たぶんいろいろなものを避けてるんだろうな。

いずれにせよ、きちんとコントロールできないところにおもしろさがあると思う。ある入力からはある出力が得られる、その関係が想像の範囲内に収まってしまうもの(たとえば電卓)はおもしろく感じにくい。一方で、関係がありそうだけどそれが何なのか完全には掴みきれないもの(たとえばサルの餌が出たり出なかったりするボタン)には惹かれることになる。いろいろな人と話したり本を読んだりすることによって自分から何が出てくるのかわからない。そういうところへの興味が最近やや強くなってきている。『ブルータス』の定期購読を始めたのはそれ。


ところで先程のツイートはかなり狭いコンテキストに基づいていて、なかなか理解されないはず。まず "attention is all you need" という論文がエーアイ界隈で大ヒットしていて誰でもタイトルくらいは知っているような存在となっていること。それに影響された "all you need is ナントカ" とか "ナントカ is not all you need" みたいなタイトルの論文が続々発表されていること。そのようなタイトルの付け方はクレームの範囲が広すぎるなど学術的に問題があり多くの批判があること。目立てば勝ちみたいな雰囲気に嫌気が指してきていること。このあたりについては以下の論文が最先端である。

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そのような中でビートルズを踏まえた決定打的存在 "all you need is love" はどう現れるべきかについて人々の関心が集まっている(はず)。その上での先程のツイートというわけです。

こういうことばかり投稿しているから最近はフォロワーが減るばかりなんですね。でもそれはもうどうしようもないですから。