わたし アドベントカレンダー 13日目

ブログの更新の通知を Twitter に流さなくても何人かには読んでいただけるしいくつかスターもいただけたりする、これは本当にありがたいことですね。


チェーホフの「ワーニャ伯父さん」を読んだ。映画「ドライブ・マイ・カー」は村上春樹の短編3つを「ワーニャ伯父さん」を軸にして重ね合わせたものでこれはかなり良かった。それで原作を読もうと思ったわけです。映画を見た直後に注文して、実際に開くまでには何ヶ月もかかってしまったけどね。

映画ではシーンが断片化されていた上に順番もばらばらだったから全体像が全然わかっていなかったんだけど、この作品、精神限界人間大集合って感じですごいですね。

  • セレブリャコフ: 昔は偉かったのに今は老後の資金も足りてなくてつらい
  • ワーニャ: ワーキングプア生活を続けること数十年、気付いてみれば手元になにも残っていなくてつらい
  • アーストロフ: ブラック労働に価値を見出だせていなくてつらい
  • エレーナ: いろいろ複雑な事情でつらい
  • ソーニャ: いろいろ複雑な事情でつらい
  • ほか: つらいのにも慣れきってしまった

男性はただつらそうにするだけな一方で女性はその中でも前向きさを保ち続ける傾向がある気もしたけど単に思い込みかもしれない。

人生はつらい(こともある)、それでもなんとかやっていきましょうね。


そのラストシーンを題材にしたラフマニノフの歌曲があるらしくて聴いてみたんだけどそれは全然よくなかった。まあ、良かったら有名になるはずなんだよね。


そういえばバッハの鍵盤音楽を全然知らない、たとえばイギリス組曲ってやつですら知らないなと思ってピアノで良さそうな録音を探していた。アンドラーシュ・シフのものが定番らしい。定番らしくて HMV にはレビューが25件も書かれているんだけどそのうち半数くらいにグールドが登場する。みんなグールド好きすぎるでしょ… それで結局、そういえばペライアがたくさん弾いているなと思ってペライアのものを聴くことにしました。


Szeliski のコンピュータビジョンの教科書をちまちま読んでいます。やっぱり基礎をきちんと押さえておくのは大事だし、もうすぐ改訂版が出るしね。